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ベース弾きのヒトリゴト的ブログ

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春のライブツアー 第3弾 初の名古屋公演
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憧れへの顛末  

 京都に「R」(仮称)というライブスポットがある。

 ここは数年前まではJazzオンリーのライブスポットで、国内外のビッグなミュージシャン達が数知れずそのステージに立ってきた店だ。
 私がまだ学生だった30年ほど前は、「R」は北山通りに位置し、当時は小さなライブハウスで、先輩に連れられて訪れてからは、何度も通った店だ。バイトもさせてくれないかと行ってみたが、ライブ見たさのバイトはお断りと言われた苦い思い出もある。(笑)
 客席から見るRのステージは常に上質のライブを展開していて、アマチュアも出てはいたが、プロを本気で目指しているような、かなりな実力のあるジャズメンでなければおいそれとは出られるような店ではなかった。
 そのステージに自分が立つなんて、大学からベースを始めた私にとっては夢のまた夢、到底現実味のない話だった。
 その後、「R」は北山から木屋町に店舗を移した。近年、「Jazz Spot R」を「Live Spot R」に名前を変え、出演するミュージシャンの幅がかなり広がっているのは知っていたが、それでも一流の店であることには間違いが無く、自分とそこを結びつけて考えたことなど無かった。
 数週間前、ネットからブッキングライブ(バンド側からの企画持ち込みライブではなく、店側が出演バンドの組み合わせをブッキングするライブ。一定の水準に達し店側の営業利益に資するバンドでなければライブオファーはかからない。店毎にその審査基準は異なる)に申し込めることを知り、酔ってた勢いもあってダメ元でエントリーをしてみた。審査音源はHPで公開してるもの。
 しかし案の定、何の音沙汰もなく
「そりゃそうだろう」
と、ちょっと自分に苦笑いしながら諦めていた。
 ところが、昨日、その「R」のブッキングマネージャー兼店長のA氏から、一度電話で話してみたいとメールが入った。
 私は興奮し、喜び勇んでメンバーに電話をした。当然みんな喜んでくれるだろうと盲目的に信じ込んで。
 しかし、そうではなかった。我々の年齢になれば皆それぞれの事情や責任を抱えている。突発的な事案に常に備えておく必要がある立場に立つ者もいる。

 「「R」の様なでかいステージに、穴を開ける可能性があるのにエントリーするのはちょっと・・・」

 私は言葉を失った。彼が以前、何かの席で同様な意味合いのことを言っていたのを漸く思いだした。
 彼が、他のメンバーが乗り気なことに水を差すことに対し、大きな痛みを感じていることにも気付いた。
 そしてちゃんと聞いていたのに、ちゃんと聞いていなかった自分の軽佻さを恥じた。

 彼は「考える」と言ってくれたが、もう結論は出ている。後は、私が「R」に、状況をきちんと説明するしかない。私がまいた種は、私がちゃんと始末を付けないとダメだと思った。
 こちらから申し出ておいて、なんだそれはと「R」の怒りを買うかも知れないが、きちんと詫びるしかない。
 その上で、話の流れで「R」のWEASEへの評価を聞くことができれば、今回の顛末の中からわずかながらも収穫を得られるかも知れないとも思った。


 今日、ブッキングマネージャーのA氏と話した。
「HPの音源も映像もチェックしました。その上で言うのですが、どうでしょう、一度やってみませんか?
 平均年齢50歳とありましたが、うちは年齢差さまざまだから、ほんと、気軽に一度、どうでしょう」
と熱心に話してくれた。
 私は、メンバーには仕事上責任ある立場にある者がおり、勤務に不確定要素があること、その結果として、ドタキャンの可能性は、高いものではないにせよ0ではないということを説明した。そしてこちらから申し込んでおきながら失礼なものの言い様であることを、誠心誠意詫びた。
 だまってA氏は聞いていてくれたが、私の苦渋も察してくれたように優しい口調で応えてくれた。
「なるほど。よくわかりました。その状況は、うちとしても厳しいですね。何ヶ月も前からスケジュールを組み、宣伝も打つわけですし、当日になって、というのは厳しいです。
 だけどこの先、仕事が落ち着くような状況が、もし生まれれば、是非声を掛けてください。」
「落ち着けるとしても数年先になると思います」
「お待ちしてますよ」

 憧れだった「R」が自分たちに興味を持ってくれたばかりか「待つ」と言ってくれた。
 それで十分だった。

 電話を切り、メンバーに顛末を記したメールを送信した。
 そしていらぬ負担を強いてしまった軽率な行動を詫びた。





 大阪のジェントルマンmizuno氏が今回も駆けつけ、ステキな写真を撮って下さいました。
 ちょっと加工してジャケット風に(^^)

ojf_mono



  
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Posted on 2013/10/29 Tue. 23:37 [edit]

category: エッセイ

thread: LIVE、イベント - janre: 音楽

コメント

☆HIROさん

ご無沙汰いたしております。

>いろいろとご活躍のようで、嬉しく思います。
ありがとうございます。
とはいえ、私たちは年に1~2回程度のライブが精一杯で、精力的に活動されてるご様子、いつもうらやましく思っています。
今回書いたような事情から、当分ライブハウスでの(金銭が発生する会場での)活動は自粛を余儀なくされそうです。
迷惑をかけるという点ではお店の大きい小さいは、関係ないですものね。
フェス系のイベントなら迷惑かけてもいいのかと、フェスのスタッフに叱られそうですが、実際ドタキャンの可能性は0でないというだけで、そんなに大きなものではないというのが、今のところの苦しい言い訳です。

いつか、また、貴兄のバンドと対バンがはれるような状況が生まれればいいなと思います。

URL | きしもと #s7IGOOmQ
2013/11/03 18:30 | edit

ご無沙汰しております。
いろいろとご活躍のようで、嬉しく思います。
たしかにいろんなところからお声をかけていただくのは、非常に嬉しいことですがメンバーのスケジュールが合わなかったり、私には思い入れのある場所であっても、メンバーの中の一人でもモチベーションが低かったりすると、全員のモチベーションが下がってしまったりすることもありますもんねぇ。
私達の歌を聞いて、結構いろんなところからお声かけはいただくのですが、音響も何も用意できないイベントとか、嬉しいながらもお断りせざるをえないケースは多々あります。
ライブハウスなどからもオファーがあっても、「拘束時間が長いからイヤ!」とか、平気で言う奴もおりますから、本当に苦労します(笑)。
断わる方の身になって考えろっ!・・と怒ってしまう時もついついありましたが、最近はようやく「みんなそれぞれに都合もあるし、思いもあるんや」と割り切れるようになってきました。・・でもやっぱりあんまり勝手なことばかり言われると、ついついイライラしてしまいますが・・
またいつかどこかでお会いしましょう!

URL | OnceMorePlease HIRO #-
2013/11/03 16:51 | edit

☆まゆみさん

> でも出てみないかと声がかかるだけでもスゴイ事やと思います
> また、今後の活動のかてになりますやん(*^^)v
ありがとうございます。
その通りです。
いい自信になりました(^^)

顛末→てんまつです。わかりにくくてスミマセンm(_ _)m

URL | きしもと #-
2013/10/30 20:59 | edit

読んでいてゾワゾワしました(o゚▽゚)

何事もタイミングあるし
でも出てみないかと声がかかるだけでもスゴイ事やと思います
また、今後の活動のかてになりますやん(*^^)v



で、恥ずかしいんですが
題名の漢字  なんて読むの?(๑-﹏-๑)

URL | まゆみ #-
2013/10/30 13:44 | edit

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