ええかげん ええかげん

ベース弾きのヒトリゴト的ブログ

Notice

春のライブツアー 第3弾 初の名古屋公演
ホームページにて動画公開中!!


ホームページ MoviesをCheck it out!!
ホームページはこちら

「酩酊船」合評会  

 土曜日、仕事は午前で終わり、昼から兵庫県たつの市に向かった。同人誌「酩酊船」の合評会に向かうためだ。
 ――──「酩酊船」についてはすでに何度か書いているので、続けて読んで下さっている方はお分かりだと思うが、父が若い頃、仲間たちと創刊した文学同人誌だ――──
 合評会そのものは、午後1時半から始まるので、京都から車で向かった私はとうてい間に合わない。合評会に参加して論議に加わると言うよりも、病み上がりの父の付き添いがてらの参加なのでちょうどいい。
 仮に会議の冒頭から参加できたとして、意見を求められたりしても、ベテランの老作家たちの視線の中で、しどろもどろになることは必至だ。
 また、親父の病からの生還をたたえて、親父のことを書いた私の作品(と言うのもおこがましい、素人の作文レベルの駄文)に対しては、おそらく批判的な言葉はまず出てこないだろう。褒めていただくのは嬉しいが、そのような席でまな板の上に乗せられて、いろんな角度から分析された上で褒めていただいたりしたら、きっと恥ずかしくて顔から火が出るどころか、顔が火ぶくれして破裂してしまいそうになるに違いない。今日の午前中に仕事が入ったことは実に好都合だった。(笑)

 山陽自動車道のたつの市のICを降りたのは会議の終わる30分ほど前だった。なかなかいい時間だ。
 京都の家を出るとき親父に電話したら、少しでも早く来るようにと言っていたので、病み上がりの父のことを考え、時間調整したり、わざとゆっくり行ったりはしていない。むしろ車は飛ばし気味で行った。
 インターを降りてしばらく走り龍野大橋にさしかかると、突然懐かしい風景が広がった。
 ここは親父の実家がある街で、幼い頃、盆暮れには必ず訪れた。川沿いにバス停があり、そのバス停から実家までタクシーで走った。今、自分が走っている道がその道だった。川に沿った道には紫色の大きなぼんぼりがズラッと並んでいたのを覚えている。さすがにそのぼんぼりはもう無かったが、それを立てていたと思われる土台の金具は残ってた。

 会議は、小高い山の中腹に建てられている国民宿舎の一室を借りて行われている。国民宿舎の職員に案内されてその部屋の扉を開け、席に着いた。10名ほどの参加者がいた。
 会議は終盤にさしかかっていたので、幸い、大仰な歓迎の言葉などなく、ひっそりと着席することが出来た。親父も元気そうで普通に発言していてホッとした。
 参加者の顔ぶれを見ると、司会の前之園氏を除き、見知らぬ人たちばかりだった。前之園氏自身も幼いことに数度お会いしたことがあるだけで、こんな人だったのだなあと思うぐらいだった。ブログに少しお邪魔したことのある方が一人おられるはずだが、面識はなく、どの方がそうなのか、今日、参加しておられるのかもよく分からない。
 しばらく会場を見渡していると、見覚えのある人がいた。
「ん?誰だっけ・・・・・?」
あまりに意外な人物だったのですぐにはピンと来なかった。しばらく考えて気づいた。見覚えがあるのは、テレビの画面で見ていたからだった。弁護士で国会議員の丸山和也氏だった。
「まさか。丸山さんと知人だなんて聞いてない。きっとよく似ている人だろう。」maruyama2.jpg
と思ったが、発言する声、喋り方を聞いて間違いないことを確信した。
「丸山さんって文筆活動もしてたっけ?」
と思ったが、発言を聞いていると出版はしてはいない習作がいくつかあるらしい。その習作の話になり、突然、中島敦の「山月記」について語り出されたときは、随分驚いた。
 丸山氏は「山月記」は未完であるような気がしていて、中島敦の文体をまねて、その続編を書いたのだと言っていた。
 
 山月記は
隴西ろうせい李徴りちょうは博学才穎さいえい、天宝の末年、若くして名を虎榜こぼうに連ね、ついで江南尉こうなんいに補せられたが、性、狷介けんかいみずかたのむところすこぶる厚く、賤吏せんりに甘んずるをいさぎよしとしなかった。」
で始まる、漢文調の格調高い作品だ。私の高校時代の現国の教科書に載っていて、冒頭部分は暗唱させられた。
 その「山月記」は今の高校生の教科書にも載っていて、高2の娘が
「現国のテスト範囲が「山月記」で、難しくてよく分からない」
と嘆いていたので、娘の学習プリントの採点をするために、ちょうど前日、30年ぶりに読んだばかりだった。今も教科書に載っているということに驚き、暗唱させられた名文が次々に思い出されることに興奮した。
 「何という偶然か!ここを逃してはきっと発言する場面はない」
と思い、ちょっと丸山氏に質問をしてみた。質問するにあたり暗唱した文を少しそらんじてもみせた。ちょっと得意でもあり子供じみた満足感も得られた。娘に感謝!!(^◇^)

 その後すぐに合評会はお開きとなり、座敷に場所を移して懇親会が始まった。ブログを通してお話ししたことのある方も分かった。少しお話も出来た。尾道を題材にした小説を主体に書いておられ、尾道大学の客員講師として、東京から講義をしに行かれているそうで、お話は実に楽しかった。
 また酩酊船が復刊してもう27年になることも分かった。
 若い頃始めた同人誌を、また復刊するのだと親父が嬉しそうに語っていたのは、10年ほど前だったかと思っていたが、そんなにも月日が経っていた。27年前というと、親父はちょうど今の私の年齢ぐらいだ。私はまだ学生だったか。
 前之園氏は私の作品について随分高く評価をしてくださった。思い出の一コマをうまく切り取り、さりげなく読者に提供できていると評してくださった。そして、必ず次回作を書きなさいとおっしゃった。
 その夜は宿舎の一室で親父と泊まった。他の方は前之園氏の部屋で深夜まで語り合っておられたが、親父はまだ体調が完全ではなく、早々に布団を延べて横になっていた。
 親父と二人きりで語り合うなんて、殆ど無かったことで、懐かしい昔話に花が咲いた。
 12時ぐらいに部屋の灯りは消した。眠ろうと思ったが、自分が小説を書くとしたらどんな題材にしようかという思いが頭を駆けめぐり、なかなか寝付けなかった。

 翌朝、朝食を食べてすぐに宿舎を立ち、親父を実家まで送った。
 帰りの車中でも、親父といろいろと話をした。親父と話すことの照れくささはもうどこかへ消えてしまっていた。

 こんなに長く親父と話したのは、思春期以後、初めてのことかも知れないと思った。 






 



にほんブログ村 音楽ブログ バンド活動へ
関連記事

Posted on 2012/05/28 Mon. 14:26 [edit]

category: エッセイ

thread: 雑記 - janre: 小説・文学

墓場の猫  

 この春異動した職場は、(以前の職場もそうだったのだが)敷地内が全面禁煙。仕方なく吸いたくなったら敷地の外に出る。
 職場の喫煙組は私一人なので、ちょっと寂しい喫煙タイム。
 出口の門扉のすぐ脇が小さな墓地の入り口で、道ばたで一人吸ってるのも落ち着かないので、その墓地の中で吸うことが多い。背の高い植え込みがあって死角になるからだ。
 日が沈んでもそこに入り込むことが多い。
 夜の墓地なんて、昔は気持ち悪くて入れなかったけど、この年になると怖さを感じる気持ちも鈍感になるのか、全く怖いと思わない。
 以前は少しばかり「見える」体質だった。いつもいつも「見える」わけではなかったが、見えないまでも墓場には異様な気配や空気を感じることが多かったが、そんな感覚すらない。

 夕方行くとよく出会う野良猫がいる。白地に黒のブチで、なかなか鋭い眼光の雰囲気のある猫だ。
 人気のない墓場を一人悠々と歩いている。
 私に気づいてもチラと一瞥をくれるだけで、特に身構えもせず己が進路も変えず、ただ悠然と歩き去っていく。
 密かに「番人」と呼んでいる。
 そのうち友達になれるかな。 



ブログランキング・にほんブログ村へ
関連記事

Posted on 2012/05/19 Sat. 18:57 [edit]

category: エッセイ

thread: どうでもいい報告 - janre: 日記

ライブレポート  

 昨日のライブに来てくださっていたPATTIさんの「お歌のおけいこ日記」というブログに、とても嬉しいライブレポートが掲載されている。

 一度彼女のライブに行ったことがあるが、なみなみならない歌に対する情熱と、ぬきんでた表現力を持った、とても素敵なジャズシンガーだ。
 我らのライブに来てくださると聞いて、ありがたいと思うと同時に、全く畑違いの音楽を受け入れてもらえるのかなと、実は内心、とても不安でもあった。
 だけど最前列でノリノリで楽しんでくださっているのに気づいたとき、めちゃくちゃ嬉しかった。
 そしてそればかりか、とても丁寧なレポートまであげてくださって、本当にありがたいことだと思う。

PATTIさん、

本当にありがとうございます!!


 私たちの表現が、こんな風に誰かに届く。
 音楽をやってきてよかったなって思う瞬間だ。



ブログランキング・にほんブログ村へ


関連記事

Posted on 2012/05/14 Mon. 22:22 [edit]

category: ライブ

thread: LIVE、イベント - janre: 音楽

Live at Rooter×2 終了!  

 まず初めに、来てくださった皆様ありがとうございました!
 ご挨拶が出来なかったり、ゆっくり話が出来なかったり、失礼してしまった皆様、申し訳ありませんでした!

 今日のライブ、会場におられた方々にはどう聞こえたのかなぁ?
 例によってスカタンもいっぱいしてしまったけど、取り敢えず私は楽しかった。
 一緒に楽しんでいただけたのだろうか。

 反省点はしっかり克服して、よりクオリティの高いステージが出来るように頑張ります。

 よかったらまたお越し下さい<(_ _)>








関連記事

Posted on 2012/05/14 Mon. 00:17 [edit]

category: ライブ

Rooter Rooter Live  

 いよいよ今日はRooter Rooter(京都)でのライブ。

 Rooter×2は私たちが一番大切に思っている店なのだが、前回の出演が2010年9月だから、ずいぶんと間が開いてしまっている。
 それでもマスターは私たちのことを気にかけてくれていて、何かとよく声をかけてくださる。そのご厚意に応えるためにも、心を込めた演奏をしたい。
 ライブハウスでのライブそのものが、去年の2月の和音堂(京都)以来だから、舞い上がらないようにしないと。(^^;)
 ゆったりした気持ちで、目一杯楽しんで演奏したい。

 会場には16時に入る。それから簡単なリハーサルをする。
 出番はトップ。演奏スタートは18時30分で、持ち時間は40分。
 あ~、楽しみ!!



関連記事

Posted on 2012/05/13 Sun. 12:53 [edit]

category: ライブ

thread: LIVE、イベント - janre: 音楽

追突  

 今日の帰宅途中の出来事。
 
 交差点を左折しようとして追従して交差点に入ったところ、歩行者がいたため、先行車が横断歩道手前で停まったので、当たり前のように私も停まった。
 すると後部で「ガン」という衝撃音。
 「やられた!」と思ったら右前方にミニバイクが吹っ飛んでいって転倒した。
 ライダーはすぐに立ち上がり、バイクを押して交差点脇に戻ってきた。
 
 「どうもないかぁ!?」
「はい。スミマセン」
と言いながら、ヘルメットを取ったのは25歳ぐらいの男性だった。
「気ぃつけなあかんや無いか!交差点やぞ!ちゃんと前見とけ!」
「スミマセン」
「ほんで、どこに当たったんや?」
と言いながら車後部に回って見てみたが、大きな傷やへこみはない。
 よく見ればバンパーに小さな傷があるようだが、タッチペンで処理できる程度だ。音の割にはびっくりするぐらいに無傷だった。
「たいしたことないな。ええんにしとこか(問題にしないことにしようか)」
「え、でも・・・・」
「気ぃつけや。右に他の車が直進しとったら、お前、アウトやぞ」
「はい。スミマセン」

 ホントに直進車が無くて助かった。いくら追突された側だとは言え、直進車を巻き込んで多重事故になったら、きっとややこしいことになってたにちがいない。

 ここのところ大きな事故が続いてる。
 一歩間違えば、いつ自分も災難の渦中に巻き込まれるかも知れないし、加害者になるかも知れない。
 そしてその可能性は、決して低いものじゃないと、改めて思った。





関連記事

Posted on 2012/05/08 Tue. 21:59 [edit]

category: 生活

What's New?

Comments+Trackback

文字を大きく・小さく

VIDEO

Homepage

楽天

AdSense

FACEBOOK

ブログランキング

Discography

Mail

Counter

検索フォーム

アンケート

Categories

Archives

Good Links

Profile